黛灰の年齢についての推察

 ここ数か月をかけて自分はゆっくりとVtuber沼に足をつっこんだ。これまでで出来た推しについて、まだまだにわかな部分も多いし、もっとちゃんとアーカイブを追いたい気持ちもあるのでこんな自分が色々考えを記すのは早いとは思ってはいるけれど少し考えを整理したいことができた。

 

 にじさんじ所属バーチャルライバーの黛灰くんがいる。彼は先日9/28に誕生日を迎えた。にじさんじのタレントは誕生日に期間限定のグッズとボイスを発売している。必ず全員が販売するものではないし、ましてや彼は「しばらくボイスは出さないと思う」と配信で明言していたから発売が発表されたときはとても嬉しかった。昨年の再販も含めて購入し、おめでたい気持ちで自分はボイスを再生した。

 ボイスの内容はここで話するものではないので割愛するけれど、誕生日当日にTwitterや定期雑談配信をしていてそこでは少し触れていたりするので確認してほしい。

 

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(コメントのタイムスタンプより1:12:42~)

 

 

内容は彼の年齢に関する話だった。彼は本来であれば今年24歳になるはずだったがどうやら周囲の人間は「23歳おめでとう」と祝ってくれているらしい。そもそも生年は1997年だったはずなのにそれも書き換えられている。

 彼は「黛灰の物語」という彼自身のストーリーが終着点に立って幾ばくもない為にまた何か始まるのだろうかと少し不安でいたのだがどうやらそうではないらしい。自分は「黛灰の物語」を終えたことによる副産物的な状況のように解釈した。

(自分はまだ物語をきちんと追い切れていない部分が多くありwikiで概要を浚っただけなのでそこについては触れない。)

 

 小説や漫画など物語が終結しても「キャラクターは生き続ける」なんて表現がある。紙面上で登場人物が消滅しない限り、住む世界が崩壊しない限りその紙面上の世界の時間軸は進み続け、登場人物もそれに合わせて生活を営んでいく。四季を繰り返すだけで年齢を重ねない物語ももちろんあるけれど「黛灰の物語」は彼のデビューから2年間、時が進んでいたようだからその限りではないと思いこんでいた。実際はそうではなく、物語が終えることで時は止まり、彼とその周りの人間も年を重ねることを止めた。

 彼は自身がバーチャルの存在ということを彼の物語を通じて理解している。だからこそ物語が終わったことで時間軸の進みが止まることも受け入れ、特に悲観した様子もなくその後も生活を続けているらしい。

 だが彼はこれから24年目の人生を歩んでいくはずなのに実際の肉体は23年の時のままだ。今は数日の差しか生まれていないから彼も自分たちもピンと来ていないけどこれからどんどん肉体と精神の解離が進んでいくのではないのだろうか。彼自身はこれからもライバー活動やハッカーの仕事など様々なことを経験し、精神は順当に成熟していくのだろう。なのに肉体は年を取らない。周りの施設に住む職員や子供たちも成長しない、変わらない。

 この肉体や環境と年齢の差が大きくなった時に彼は何を考えるのだろうと期待すると同時にタレント活動を降りそうだな、とふと思ってしまった。これはまだまだ彼を応援したいので深くは考えない。

 それでも自分は黛灰の生きる世界の時が止まり、そこで生活を営むことが彼の考え方に新しく付加価値が生まれる気がしてとてもドキドキしている。彼の思いと生きている世界をもっと知りたいと思う。あくまでも本人が現状を悲観的に受け止めていないから思えることで今後苦しく思うことがあればそれを脱する何かを見つける手助けをしたい。

 そんな思いを聞けるときが来るといいなあ。